ITパスポート試験教材が多くある事から、
「どの参考書を選べばいいのかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、2025年版の最新試験傾向に対応したおすすめの参考書をご紹介します。
実際にITパスポート試験に合格した方の勉強方法や活用した参考書についても記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ITパスポート試験の概要
ITパスポート試験とは
ITパスポート試験は、ITに関する基本的なリテラシーを問う国家資格です。
試験実施の主体はIPAが担っており、難易度は「レベル1」に分類されています。
この試験に合格することで、情報技術の基礎的な知識を身につけていることを客観的に示すことができるため、IT職以外のビジネスパーソンや学生にも人気があります。
もちろん履歴書にも記載でき、就職やキャリアアップの武器としても活用可能です。
参考:
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html
試験制度と出題形式【CBT方式】
ITパスポート試験は、コンピュータを使ったCBT(Computer Based Testing)方式で実施されています。2011年以降はすべての受験がCBT形式となっており、自分の都合に合わせて全国の試験会場で受験が可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 120分 |
合格基準 | 総合評価600点以上 3分野で各300点以上 |
回答方式 | マークシート方式 |
参考書の選び方
ITパスポート試験を突破するためには、自分に合った参考書を選ぶことが学習効率を高める最大のカギです。
ただし、人気ランキングや売上数だけで選んでしまうと、「難しすぎて挫折した」「内容が古くて役立たなかった」といった失敗に繋がります。
そこで、参考書を選ぶためのポイントをまず3つ解説します。
- 最新版の参考書を選択
- 自分のレベルに合った参考書を選択
- 合格者の体験談を参考にして選ぶこと
①最新版の参考を選択
ITパスポート試験における近年のシラバスと試験要綱の変更ポイントは次の通りです。
区分 | バージョン | 公開日/発効時期 | 主な変更点 |
---|---|---|---|
シラバス | Ver.6.2 | 2023年8月 | 生成AI関連の用語を含む多数の新用語を追加 |
Ver.6.3 | 2023年12月 | 生成AI以外の技術ワードを補足 | |
Ver.6.4 | 2025年4月 | 「プロバイダ責任制限法」を削除し、「情報流通プラットフォーム対処法」を追加 (追加用語は1語) | |
試験要綱 | Ver.5.3 | 2023年12月 | 出題範囲の一部見直し(ITパスポート以外の試験含む) |
Ver.5.4 | 2025年4月 | シラバスと整合し、「プロバイダ責任制限法」を除き、「情報流通プラットフォーム対処法」へ変更 |
上記の通り、近年の改訂では生成AIや情報流通プラットフォーム対処法といった新トピックが出題対象になっており、古い版ではこれらに未対応の可能性があります。
特にシラバスVer.6.3と試験要綱Ver.5.3への改定時に出題内容が大きく変わっているため、2023年12月以降に出版された参考書を選びましょう。
②自分のレベルに合った参考書を選択
ITパスポート試験に合格するためには、自分の知識レベルに合った参考書を選ぶことが大切です。
たとえば、IT知識が乏しい人は図解が多く、丁寧に解説された入門書がおすすめです。
一方で、知識がある人は過去問中心の問題集や短期合格向けのテキストを選ぶと効率的です。
自分の知識レベルに合わせた参考書を選ぶことで、無理なく効率的に学習を進められます。
③ITパスポート合格者の体験談を参考にすること
実際にITパスポート試験を突破した受験者の声は、非常に参考になります。
特に「利用した教材」「学習方法」「学習期間」といった具体的な内容は独学者にとって大きなヒントになります。
当サイトや本記事にもITパスポートに関する合格体験記を掲載しているので、「自分と似た境遇の人」の成功例を探してみましょう。
参考書の選び方に迷ったときこそ、先人の知恵を活用するのが得策です。
おすすめの参考書・オンライン教材
ここから先はITパスポートに合格したユーザーの体験記・IT資格コミュニティ内での声・ネットでの評判を元に参考書をセレクトしてを紹介します。
ぜひ参考書選びの材料としてご活用ください。
いちばんやさしいITパスポート

ITパスポートを初めて学ぶ方でも安心して取り組めるように設計された一冊です。
イラストや図解を多く取り入れており、ITに関する予備知識がなくても理解しやすい構成です。
また、試験によく出る順に学べるスタイルを採用しているため、効率的な学習が可能です。
当サイトの合格体験記でも多くの受験者に選ばれていることから、ITパスポート試験に初挑戦する方には特におすすめの参考書です。
・図解やイラストが多数
・初心者におすすめ
・試験によく出る順で学べる
ITパスポート パーフェクトラーニング過去問題集

本試験に近い形式の問題を豊富に収録した実践型の問題集です。
最新の出題傾向を反映しており、CBT形式に対応した解説とレイアウトで、実際の試験に向けた対策がしやすくなっています。
また、全問に丁寧な解説が付いているため、苦手分野の克服や知識の定着にも効果的です。
ITパスポート試験の合格を目指す方にとって、
アウトプット中心の学習に最適な一冊です。
・実践型の問題集
・全問に丁寧な解説がある
かやのき先生のITパスポート教室

初学者でも安心して読み進められる、やさしい語り口が特徴の参考書です。
イラストや図解を多用し、難しい専門用語もかみ砕いて丁寧に解説されているため、ITに苦手意識のある方にも最適です。
また、各章末の確認問題で理解度をチェックできるため、知識の定着と弱点補強にも効果的です
これからITパスポート試験を受ける方にとって、基礎固めにぴったりの一冊です。
・初学者の一冊目におすすめ
・丁寧な解説
・各章末に確認問題がある
かんたん合格ITパスポート過去問題集
出題傾向に沿った厳選問題で効率よく実力を伸ばせる人気の問題集です。最新のITパスポート試験に対応しており、重要度の高いテーマを中心に学習できる構成になっています。
各問題に解説があり、初心者でもつまずくことなく理解を深められます。
また、巻末には模擬試験形式の問題も収録されており、本番前の実力チェックにも活用できます。
初学者から短期合格を目指す方まで、幅広いレベルに対応した実践力強化にぴったりの一冊です。
・重要度の高いテーマを中心に学習可能
・巻末には模擬試験形式の問題収録
・効率的な学習におすすめ
『ITパスポート絶対合格の教科書』著者による、最短絶対合格のコース!(udemy)
『ITパスポート絶対合格の教科書』の著者が解説している人気Udemy講座です。
スライドと音声解説による丁寧な講義形式で、IT初心者でも理解しやすい内容が魅力です。
また、過去問の傾向を踏まえてポイントを絞った解説になっています。
2025年6月時点でレビュー評価は4.4と高く、スキマ時間で学べる手軽さから、初学者にも支持されているおすすめの動画教材です。
・スキマ時間で学習可能
・講義形式で丁寧に解説
・レビュー評価は4.4
👉【ITパスポート試験】6年連続売上No.1『ITパスポート絶対合格の教科書』著者による、最短絶対合格のコース
【業務に活かせる】ITパスポート+基本情報技術者を”理解しながら”学ぶ講座(udemy)
ITパスポート試験と基本情報技術者試験の重複分野を効率よく学べる構成で、生成AI(ChatGPT など)についても解説しています。
講義内容は実践的で、GAFAM出身講師による現場の視点が加えられており、単なる資格合格以上の学びが得られます。
また本講座は2025年7月時点で最新更新されているため、シラバス Ver.6.4・試験要綱 Ver.5.4 にも対応しているのが安心材料です。
2025年6月時点でレビュー評価4.3と高く、実践的に学べる講座内容である事から、初学者にも支持されているおすすめの動画教材です。
・GAFAM出身の講師が解説
・実践的な内容で学べる
・レビュー評価は4.3
👉【業務に活かせる】ITパスポート+基本情報技術者を”理解しながら”学ぶ講座
次の記事でUdemyのお得な購入方法をまとめています。
記事内の方法を全て行うと、上記の講座も無料で受講可能です。ぜひチェックしてみてください。

ITパスポート試験対策講座(スタディング)
スタディングのITパスポート講座は「スマホひとつで合格を目指す」スタイルを特徴とし、動画講義・WEBテキスト・問題演習などの教材がすべてオンラインで完結させることができます。
学習フローが最適化されており、過去問題演習や直前対策講座を含むカリキュラムで、短期間での合格を目指せる設計です。
また、AI復習機能により受講者の解答履歴や苦手分野を元に復習スケジュールを自動生成する機能もあるため、振り返りも手軽にできます。
自習スタイルの通信講座としてコストパフォーマンスも高く、通信講座の中でもおすすめです。
・スマホ一つで合格を目指せる
・手軽に振り返り可能
・低価格で経済的負担も少ない
・計20万人以上が有料講座を受講
ITパスポート試験の合格者体験記
実際にITパスポート試験合格者が、どのような参考書を組み合わせて使いこなしていたのかを知ることは、効率的な学習にとって非常に有益です。
自分の知識レベルや学習スタイルに近い合格者が選ぶ参考書をぜひ参考にしてみてください。
【事例①】 ほとんどIT知識0の状態から1ヵ月で合格(医療業界看護師)
利用した参考書:
①いちばんやさしいITパスポート受験前の知識レベル:
別業界でほとんどIT知識ゼロの状態から学習。
学習方法:
全くの違う畑で用語も慣れないものばかりだったため、まずは参考書全部一読して学習を初めました。その後は過去問を解き始め、分からない箇所が出てきた際は参考書で確認するようにしました。またそれでも理解が深まらない部分についてはYouTubeの説明動画で知識を深めるようにして学習を進めました。
【事例②】スキマ時間を活用して2カ月で合格(通信業界営業職)
利用した参考書:
①ITパスポート パーフェクトラーニング過去問題集受験前の知識レベル:
テクノロジ分野の出題内容を中心に初めて触れる用語が数多くある状態
学習方法:
学習方法については、テキストは買わずに『パーフェクトラーニング 過去問』を何度も解く勉強方法で学習を進めました。家族がいる会社員なので、会社からの帰宅後や土日はあまり時間が取れません。そのため出社前や仕事が終わった後の時間を使う事で勉強を進めていきました。
『パーフェクトラーニング過去問』で解説を読んでも分からない言葉についてはインターネットで調べてノートに書き出し、後で見直せるようにしました。ノートには線を引いて左側に用語を記入し、右側にその説明を書く事で用語を見たときに説明が思い出せるかを隠しながら覚えていきました。
ITパスポートについては暗記が重要になるため、過去問をひたすら解けるようにすることが合格への近道になりました。
参考情報:
通信業界の営業社員が2ヶ月(80時間)でITパスポート試験に合格 – みんなのIT資格
その他のITパスポート試験の合格体験記を参考にしたい方がおりましたら、ぜひこちらの記事をご覧ください。

まとめ
ITパスポート試験の合格を目指すうえで、参考書選びは非常に重要なステップです。
最新の出題傾向に対応しているか、自分のITに関する知識レベルに合っているかを意識して、最適な一冊を選ぶようにしましょう。
また、実際にITパスポートに合格した人たちがどのような参考書を使っていたのかを知ることも、大きなヒントになります。
本記事で掲載している合格者の声や参考書に関する解説内容を踏まえて、ぜひ自分に合った参考書選びしてみてください。