「どの問題を選べばいいのか分からない…」
そんな悩みを持つ受験者は多いはず。
応用情報午後試験では、問題選択の仕方が合否を分ける大きなポイントです。
本記事では、実際に応用情報を受験した方への独自調査の結果を交えながら、
「解くべき問題の選び方」と「午後試験を攻略するための勉強法」を具体的に紹介します。
応用情報技術者試験の概要と試験方式について
応用情報技術者試験とは
応用情報技術者試験とは、IPAが主催する国家資格です。
また、IPAが主催する資格の中でも応用情報技術者試験は「レベル3」に位置づけられており、IT分野で中堅技術者レベルであることを証明します。
試験方式について(2026年度変更後も解説)
試験方式について、次の表でまとめています。
項目 | 現行方式 | 変更後方式 |
---|---|---|
試験構成 | 午前試験と午後試験の構成 | 科目A試験と科目B試験の構成 |
試験時間 | 午前:150分 午後:150分 | 科目A:150分 科目B:150分 |
問題数 | 午前:80問 午後:11問中5問選択 | 科目A:80問 科目B:11問中5問選択 |
解答方式 | 午前:選択式 午後:記述式 | 科目A:選択式 科目B:記述式 |
合格基準 | 午前:60点以上 午後:60点以上 | 科目A:60点以上 科目B:60点以上 |
2026年度のCBT方式移行により、試験の受験方法は紙からPCでの受験となるため変わりますが、試験方式については大きく変わらない予定となっています。
※下記のIPA公式サイトで最新情報が発表され次第、記事を随時更新予定です。
https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/ap_koudo_sc-cbt.html
応用情報技術者試験について、更に詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

応用情報午後試験の出題範囲について
応用情報午後試験の出題範囲
応用情報技術者午後試験の出題範囲は次の通りとなります。
問題番号 | 分野 | 必須/選択 |
---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | 必須 |
問2 | 経営戦略 | 選択 |
問3 | プログラミング | 選択 |
問4 | システムアーキテクチャ | 選択 |
問5 | ネットワーク | 選択 |
問6 | データベース | 選択 |
問7 | 組込みシステム | 選択 |
問8 | 情報システム開発 | 選択 |
問9 | プロジェクトマネジメント | 選択 |
問10 | サービスマネジメント | 選択 |
問11 | システム監査 | 選択 |
上記の表の通り、出題数は11問となっています。
試験受験者は必須選択である問1の「情報セキュリティ」を除いて、全10問の中から4問を選択して、合計5問を解く必要があります。
2026年度CBT方式移行後の試験範囲
2026年度のCBT方式移行による試験出題範囲の変更はありません。
下記内容はIPA公式サイトからの引用になります。
試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません。
また、出題形式(多肢選択式・記述式)、出題数及び試験時間も同様に変更はありません。引用元:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html?utm_source=chatgpt.com
【独自調査】応用情報午後試験の問題選択について
調査方法
次のルールに沿って、応用情報午後試験で選択した問題の調査を実施しました。
- 投票者は応用情報の受験者のみ
- アンケート形式で実施
- 午後問題で選択した4問に投票
アンケートは当サイト運営のIT資格コミュニティで実施しました。
投票者数は26人(2025年9月12日時点)です。
回答が増え次第、随時更新予定になります。
午後試験で選択した問題の投票調査結果
調査結果は次の表でまとめた通りとなります。
問題番号 | 分野 | 投票数 |
---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | ― |
問2 | 経営戦略 | 17人 |
問3 | プログラミング | 4人 |
問4 | システムアーキテクチャ | 8人 |
問5 | ネットワーク | 9人 |
問6 | データベース | 5人 |
問7 | 組込みシステム | 12人 |
問8 | 情報システム開発 | 3人 |
問9 | プロジェクトマネジメント | 14人 |
問10 | サービスマネジメント | 17人 |
問11 | システム監査 | 17人 |
※投票者数=26人(2025年9月12日現在)
午後試験で選択された問題 TOP5
1位 経営戦略 (投票数17人)
・暗記+フレームワークで得点しやすい
・文章力でカバー可能
・技術系の問題よりも難易度が低い
👉知識の暗記とフレームワークを理解する事で得点源に繋げやすい問題です。
同率1位 サービスマネジメント(投票数17人)
・ITILベースの知識問題が中心
・事例問題でもパターンが一定
・午後試験の中でも比較的難易度が低い
※ITIL=サービスマネジメントのフレームワーク
👉知識暗記で攻略できるコスパの良い選択問題です。
同率1位 システム監査 (投票数17人)
・出題範囲が狭く、パターン化されている
・論理的読解+用語理解で対応できる
・午後問題の中で安定得点を狙いやすい
👉午後試験を攻略する上で “守りの一手”として選択価値が高い選択問題です。
4位 プロジェクトマネジメント (投票数14人)
・出題範囲が明確で学習効率が良い
・計算問題もシンプルで得点源になりやすい
・文章問題も論理的に考えやすい
👉出題範囲が明確かつシンプルで安定した得点に繋げやすい選択問題です。
5位 組込みシステム (投票数12人)
・実務に関する基礎知識で対応可能
・設問が“実装寄り”で具体的に考えやすい
👉実務や理系的な素養を活かして得点を狙える選択問題です。
【結論】属性別おすすめの問題選択
マネジメント型の方におすすめの問題選択
マネジメント型の方におすすめの問題選択は次の通りです。
①経営戦略
②サービスマネジメント
③システム監査
④プロジェクトマネジメント
①~③は難易度や受験者の投票結果等を踏まえても手堅く選択するべき問題だと思います。
④については、計算問題も絡みますが論理的に考えやすく、回答しやすい事からマネジメント型の方にもおすすめの問題となっています。
エンジニア型の方におすすめの問題選択
エンジニア型の方におすすめの問題選択は次の通りです。
①経営戦略
②サービスマネジメント
③システム監査
④組込みシステム
上記のマネジメント型へのおすすめと同様に、①~③は難易度や受験者の投票結果等を踏まえても手堅く選択するべき問題だと思います。
④について、実務経験があるエンジニアの方に解きやすい問題となっているため、おすすめさせていただきました。
しかし、ハードウェアやソフトウェアの実務経験が少ない方や他に得意領域がある方は、4つ目の問題選択を他の問題に変える事を推奨します。
応用情報午後試験におすすめ参考書
当サイト運営のコミュニティや合格体験記で、特に人気で評判の高い参考書(オンライン講座)2点を紹介します。
Udemy応用情報技術者午後対策(石田講師)
応用情報午後試験特有の記述式問題や長文問題への対策方法を丁寧に解説しているオンライン講座です。
独学では身につけにくい「解答の書き方」を体系的に学べるため、効率的に得点力を伸ばすことが可能です。
当サイト運営のIT資格コミュニティや合格体験記でも人気が高く、午後試験の学習を始める方に一番おすすめの参考書です。
・試験特有の問題対策を解説
・解答記述のコツを学べる
・コミュニティや合格体験記でも人気
👉令和7年秋版:参考書の著者直伝!【応用情報技術者試験 午後版】講座 合格に必要な知識の徹底解説+過去問題解説 | Udemy
次の記事ではUdemyをお得に購入する方法をまとめています。
記事内の方法を全て行うと、上記の講座も無料で受講可能できます。お得なのでぜひチェックしてみてください。

応用情報技術者 午後問題の重点対策
応用情報技術者試験の午後問題で出題頻度が高い分野にフォーカスし、効率的に得点力を伸ばせる参考書です。
各設問には「解答の着眼点」や「採点で評価されやすい記述例」が添えられており、どのように答案を書けば点につながるかを具体的に理解できます。
午後試験に不安を抱える学習者や、短期間で合格を目指したい方から支持が厚く、当サイトのユーザー層にも定評のある実践的な一冊です。
・解答の着眼点を解説
・筆記試験の記述例を知れる
・コミュニティや合格体験記でも人気
応用情報午後試験の勉強方法について
学習ステップ
問題選択の前に、まずは出題範囲と問題の傾向を確認しましょう。
自分に合った問題を選択する上で、先に問題を知っておく事は重要です。
次に応用情報の午後試験で選択する問題を選びましょう。
必須問題を除いた上で、本命の問題4問+サブの問題1~2問を選択しましょう。
問題を選択する際には、ぜひ本記事の調査結果を参考にしてみてください。
選択する問題が決まったら、Udemyや参考書を活用して知識と回答方法のインプットを始めましょう。
一語一句覚える必要はありません。
用語の意味や回答の仕方を「一定程度わかる」レベルまで引き上げる事が目標です。
特にIT資格コミュニティや合格体験記で評判の高い、記事上で紹介している石田講師のUdemy講座をおすすめします。
応用情報の午後試験は難解なため、じっくりと理解を深めつつ、過去問演習を実施する事が非常に重要です。
実際の試験と同じパターンで出題される事もあるため、問題形式や回答方法に慣れることが合格の鍵を握ります。
はじめは時間を気にせずじっくり取り組み、考えてアウトプットする事を重視しましょう。
応用情報の過去問演習は、まず過去問数回分を時間を計って解く事で本番形式に慣れるようにしましょう。
また最後のフェーズでも、解けない問題はきちんと理解できるように時間をかけて振り返りを行いましょう。
応用情報午後試験攻略のコツ
応用情報午後試験を攻略するためのポイントは次の4点です。
・午後問題の選択と準備
・深く理解しながら学習する
・動画教材をなるべく活用する
・過去問演習を繰り返し行う
午後問題の選択と準備
午後問題では、自分の属性に合った解きやすい問題を選択するようにしましょう。
本記事の調査は応用情報受験者のみが投票した調査となっておりますので、ぜひ問題選択を実施する上で参考にしてください。
また、選択問題は本命の問題4問+サブの問題1~2問を学習するようにしましょう。
特にサブの問題を学習して準備しておくことは非常に重要です。
4問のみを準備して本番に臨むと、極端に難易度の高い問題にあたってしまった場合、合格の可能性が下がってしましまいます。サブの問題1~2問を学習して準備する事で、選択の自由度を確保して合格の可能性を上げましょう。
深く理解しながら学習する
応用情報技術者試験の午後問題では、表面的な暗記ではなく、知識を「深く理解」しているかどうかが問われます。長文を読み解き、状況に応じた判断や記述をするため、単なる用語の知識ではなく背景や仕組みを理解しておくことが重要です。
特に設問は「なぜその答えになるのか」を説明できる力を求めており、過去問を解く際も根拠を意識しながら学習する必要があります。理解が浅いと応用が利かず、解答がぶれて減点されやすくなります。
基礎を踏まえた深い理解を積み重ねて、どの分野でも安定して得点できるように学習を進めましょう。
動画教材をなるべく活用する
応用情報午後試験の学習を行うにあたって、なるべく動画教材を活用するようにしましょう。
ITパスポートや基本情報とは違い、午後試験は特に問題の難易度が非常に高く、紙の参考書だけに頼る学習は、効率が悪く理解にも時間がかかってしまいます。
そこでUdemy等の動画教材を活用することで、紙媒体の文章だけでは理解しにくい「解法の流れ」「思考プロセス」「採点で評価される記述の方法」を学び、効率よく学習を進めることができます。ぜひ前向きに検討してみましょう。
また、動画教材の金額が気になる方は次の記事を参考にしてみてください。
記事内の方法を全て行うと、Udemyの講座を無料で受講することが可能です。
必ずチェックするようにしましょう。

過去問演習を繰り返し行う
応用情報の午後対策では、過去問を繰り返し解くことが合格への重要なカギとなります。
過去問題と似たパターンの問題も多く出題されるため、一番の午後試験対策になります。
また過去問を解く際にも、単に解答を覚えるのではなく、解法のプロセスや採点基準を意識しながら繰り返すことで、知識を深く理解するようにしましょう。
また時間配分や答案の書き方を過去問で訓練しておくと、本番でも安定して得点できるようになります。
午後問題対策の学習を進める上で、過去問題の演習を取り入れるようにしましょう。
さいごに
応用情報技術者試験の午後問題対策では、自分に合った分野の問題を選択して、深い理解に落とし込みながら学習を行うことが合格への近道です。
文章量の多さや記述の難しさに不安を感じる方も多いですが、動画教材や過去問を活用して、出題パターンを押さえた学習を継続すれば着実に得点力は伸びていきます。
最後は「選択する問題を見極める力」と「積み重ねた演習量」が試験本番の自信につながります。ぜひ本記事のポイントを参考に、自分に合った学習スタイルで午後問題対策を進め、合格をつかみ取りましょう。