基本情報技術者試験は、IT系の登竜門とも言える国家試験です。特に科目B(午後試験)は、出題形式や選択問題が独特であり、対策に悩む受験者も多いのが現実です。
本記事では、2023年4月からの変更点・科目Bの出題傾向・効率的な勉強法まで最新の情報に基づいて解説します。
後半ではおすすめの参考書や動画教材も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
2023年4月からの変更点とは?
2023年4月から、基本情報技術者試験は大幅に見直されました。
特に科目Bが「選択式」から「統一形式」へ変更された点が大きなポイントです。
主な変更点まとめ
変更項目 | 旧制度 | 新制度(2023年4月以降) |
---|---|---|
試験形式 | 筆記(年2回) | CBT方式(通年) |
科目B問題数 | 11問中5問選択 | 20問すべて必須解答 |
試験時間(B) | 約90分 | 約100分(午前と一体化) |
出題テーマ | セキュリティ/SQLなど | 実務寄りに進化(Pythonの出題等) |
この変更により、以前のような「自分に合った問題を選ぶ戦略」は通用しなくなりました。
全20問を効率よく処理できる実力が求められるようになっています。
科目B(午後問題)の出題内容を表で解説
以下に、現在の基本情報技術者試験 科目B(午後試験)の出題傾向を分野ごとに表でわかりやすく整理しました。
※2023年4月以降の新制度に対応。
出題カテゴリ | 出題数の目安 | 出題内容 | 出題傾向・特徴 | 難易度感 |
---|---|---|---|---|
アルゴリズム | 約10〜12問 | 擬似言語のコード読解、フローチャート、配列・繰り返し・条件分岐の処理など | 擬似言語の理解力が重要。毎年ほぼ同様の構造問題が出題される。 | ★★★★☆ |
プログラミング | 約4〜6問 | 擬似言語での変数操作、関数呼び出し、出力値の推定など | 実質的にアルゴリズムの延長線上の問題。関数の入れ子や再帰処理も出題される。 | ★★★☆☆ |
情報セキュリティ | 4問(固定) | サイバー攻撃の種類、対策、アクセス制御、認証方式など | 専門用語の理解+文章読解が求められる。午前と内容が連動している傾向にある。 | ★★☆☆☆ |
論理思考・数学的処理 | 数問含まれる | ビット演算、真理値表、集合、論理式、2進数変換など | 数学系の出題。基本的な計算力・論理力を問われる。 | ★★★☆☆ |
設問形式 | すべて小問形式(選択 or 数値記入) | 複数小問で1セット。設問ごとに1つ1つ完結型で出題。 | 長文読解ではなく、1問5分程度を目安にして、テンポよく解く必要ある。 | — |
科目Bにおすすめの参考書
✅ アルゴリズム×疑似言語トレーニングブック(翔泳社)
午後問題対策の中でも特に重要な「疑似言語」対策に最適な1冊です。
参考書の特徴
- 苦手になりやすいフローチャートや構造解析のトレーニングに特化
- ステップ形式で徐々に難易度が上がる構成
- CBT形式を想定した演習問題も掲載
📘解きながら理解できる設計で、暗記に頼らず力がつく構成です。
口コミでも「午後が安定して得点できた」と高評価が多く見られます。
動画学習で理解を深める
紙の教材だけではイメージがつきにくい部分もある科目Bですが、動画で視覚的に理解を深める学習方法も効果的です。
🎥 Udemy(ユーデミー)
- IT講師による図解解説中心の講座
- 午後問題対策講座も複数あり
- セール時は90%以上割引されることも!
🎥 スタディング(Studying)
- 基本情報試験に完全対応したオンライン講座
- AI復習サポート機能付きで効率的に定着
- スマホだけで完結できるため通勤時間も有効活用可能
まとめ
午後試験(科目B)は、2023年の制度改正以降「逃げ場のない全問必須形式」となり、全体的な学力の底上げが求められる試験に進化しました。
対策のポイントは以下の3点です。
- 20問全体に対応できる基礎力と応用力の両立
- 疑似言語・アルゴリズムは重点的にトレーニング
- 紙と動画のハイブリッド学習で効率化を図る
ぜひ上記の3点を意識して基本情報技術者試験の科目B攻略に役立てていただければと思います。